脳と痛みの関係を徒手医学の観点から追究する臨床研究会。脳科学に立脚した最新の医療技術BFI-三上が唱える“痛み記憶の再生理論”に基づき脳内補完の過活動(脳における情報処理システムのエラー)を形成する動的神経回路の再統合を促す徒手医学-。

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≪BFI 【ブレイン・フィンガー・インターフェース】とは?≫

  • 脳卒中に対するリハビリの一つに関節神経学的治療法(ANT)があります。2000年代初頭、当会代表がこれを難治性疼痛(※)の治療に転用することで生まれた技術がBFI 【Brain-Finger Interface】です。

    (※)…CRPS(RSD)、線維筋痛症、神経障害性疼痛、むち打ち症、PTSD、うつ病など

    昔からある“手当て”ということば…。BFI は「全身の関節近傍の皮膚および骨を同時多発的に様々な組み合わせで触ることにより、痛みやしびれを取る」という最新の療法です。従来の診断名の如何に依らず、様々な症状が皮膚や関節への極微の刺激によって改善するという驚くべき現象が多数報告されています。

    BFI は『術者の指先を使って極めてソフトに-触れるか触れないかというくらいに本当に微かに-触るだけ』という技術です…。なぜこのような手法で痛みやしびれが消えるのでしょう?



  • 実はその答えは“脳”にあります。

    腰痛や肩こりをはじめとする慢性痛、頭痛や自律神経症状、交通事故後遺症からスポーツ障害に至るまで、その多くは身体の問題ではなく、脳の神経活動に原因が潜んでいることが最新の脳科学によって示されているのです。

    例えばサッカー選手の脳活動を調べると、ネイマールやイニエスタといった超一流の選手は脳の活動量が少なく、神経回路のバランスが整っていることが報告されています。

  • 反対にスランプに陥っているアスリート、痛みやしびれを抱えている人の脳を調べると、その多くに“脳活動の乱れ”すなわち信号伝達の偏り(神経ネットワークの不調和)が生じてしまっていることが分かっています。平常時は脳全体がバランスよく働いていますが、局所だけが働き過ぎると、これが脳疲労の引き金になると言われています。

    脳科学が明かす“脳の疲れ”とは?

    こうした“脳代謝バランスの乱れ”すなわち脳疲労は様々な症状を引きおこすことが示されており、なかでも筋力やバランス感覚の低下、ケガの回復遅延、めまいやふらつき、さらに記憶力の低下、自律神経の乱れ、気分の落ち込み等々…、こういった症状が現れやすくなり、そして何より「痛みやしびれを引きおこす最大の要因になり得る」ことが報告されています。

    痛みやしびれという感覚は最終的に脳で作られますが、その発生現場に問題が隠れていることが近年の脳科学によって証明されつつあるのです。なかでも前頭前野、帯状回、扁桃体、島皮質、小脳等の活動異常について多くの報告が為されています(下は慢性痛における脳機能画像)。

  • NHK「クローズアップ現代」心と体を救うトラウマ治療最前線より映像を一部加工

  • こうした一連の研究成果により、脳代謝バランスの回復が痛みの消失につながることが分かってきました。上の画像は眼球運動を利用した心理療法(EMDR)によって慢性痛が消えた現象を捉えています。

    BFI は皮膚と関節への刺激を通して脳の働きにアプローチする徒手医学であり、そのメカニズムについては「同時多発的な極微刺激の情報が脳に持続入力されることで、神経活動のバランスが回復し、さらに脳内ホルモン(メラトニン、セロトニン、オキシトシン等)の分泌が促されることで、脳代謝の正常化に繋がるのでは…」と考えられています。


  • 上に示すようにスウェーデンの研究によって、人間の身体に触れる行為すなわちタッチケアがオキシトシの分泌を促すこと、痛みや認知機能に著しい効果を示すことなどが証明されています。

    世界中にある種々タッチケアの中でも、とくに日本人によって開発されたBFI は際立って繊細な技術-究極のテクニック-と言われています。

    ⇒「脳の疲れ」がとれる生活術(PHP文庫)の著者有田秀穂(東邦大学医学部教授)氏の話

    それではなぜ“関節への多重極微”の刺激によって脳にいい影響が現れるのでしょう?その理由は一般に知られていない“小脳の働き”にあります!




  • 一般公開『特別講演会』のお知らせ

    H29年9月24日(2017/9/24)日曜に患者様向けの特別講演会を開催します。
    テーマは「脳疲労とタッチケア」。ご興味のある方は奮ってご参加ください。



  • 身体のバランスを安定させる仕組み

    四足歩行の動物と違い、2本足で立つ人間の動きには精密なバランス機能が必要です。そのため人体には非常に高度な仕組みが備わっています。視覚や内耳の平衡器官はもとより、筋肉や関節に内蔵されている感覚受容器(センサー)による反射機能が起立、歩行を支えているのです。
    HondaのASIMOが2足歩行に成功した背景には高精度のセンサーが開発されたことが挙げられますが、人間もまったく同じだということです。

    そうしたセンサーの中でもとくに“関節センサー”の働きはたいへん重要であり、背骨にある関節センサーを実験的に切除すると、姿勢感覚障害が現れると言われています。一般にはあまり知られていない事実ですが、関節センサーは振動や加速度、内圧の変化等を24時間、脳に送信し続けおり-しかも人体にある200数個の関節が一斉同時に-、そうした膨大な情報が脳内とくに“小脳”で解析処理されることで、はじめて私たちはバランスをとることができるのです。


  • ところが心身環境因子等によって「脳の疲れ(神経活動の偏り)」が生じると、小脳における情報処理能力の低下を招いてしまうことがあります。するとバランスをとりづらくなって、ケガをしやすくなったり、筋肉が硬くなったり、疲れやすくなったりして、痛みやしびれにつながります。場合によっては精神にも影響が現れます。

    実は近年の研究成果により、小脳は運動以外のあらゆる場面で活発に動いていることが分かっており、なかでも感情や感覚の統合-感情のバランスを維持し、触覚や運動感覚などの様々な感覚情報をとりまとめる働き-に深く関与していることが示されています。

    そのため、人間の小脳は環境の変化や心身の疲労などの影響を強く受けやすいと言えるのです。


  • 脳に働きかけて心身のバランスを整える!

    BFI は、術者の手指10本による微細な刺激を中枢に届けることで、神経活動のバランスを回復させようとする技術です。

    こうした「触覚と脳の密接な関係」を物語る事例のひとつに、“倒立メガネの実験”があります。「世界が上下逆さまに見えるメガネをかけ続けると、人間の視野はどうなるか?」という実験です。

    このとき被験者は寝たきりでいると、いつまで経っても「世界は逆さま」のまままですが、積極的に動き回って、手足からの触覚刺激が種々入ってくると、小脳による感覚補正システムが作動し、数日から数週間後には視野が正立するようになります。つまり倒立メガネをかけたまま、被験者の視野が正常化されてしまうのです。

    BFI による効果は「人体にある200数個の関節のうち、特に感受性の強い関節近傍の骨に対して、様々な組み合わせで同時多発的に微細な刺激を加えていくこと」によって、大小脳連関ループにおける神経活動の不調和が回復すると同時に、小脳での感覚統合が正常化された、すなわち倒立メガネの実験同様に小脳での感覚補正システムが働いた結果だと考えられます(痛みやしびれはもとより平衡感覚や筋の協調性をはじめとする運動機能の回復と精神機能の改善が認められます)。

    こうした「感覚出力に関わる研究」はまだ始まったばかりですが、脳科学の発展によって、BFI の効果もいずれ証明される日が来るのでは!?と期待されています。





  • 上肢の腫脹、高度な関節拘縮(屈曲拘縮および伸展拘縮)、甚大なる運動時痛、こわばり、しびれ、不眠、明け方の耐え難い痛みなどを認めるCRPS(RSD)。BFI (本編は開発初期の映像)を施行した結果、伸展拘縮のみ残存するも、それ以外の症状はほぼ消失した症例です。


  • 痛みのコントロールがまったくできない状態が数年以上続き、入退院を繰り返しているPMR(リウマチ性多発筋痛症)重症例。BFI およびミラーセラピーによって即効的な回復が認められました。本編はとくにBFI 前後の変化を収録したものです。

  • ばね指における弾発現象(スナッピング)が劇的に回復した映像です。当会が掲げる「脳の可塑性を促す」という視点によって従来の常識を覆す臨床効果が多数報告されています。

    脳の神経回路の乱れを正常化することで筋協調性の回復が得られ、結果的に“ばね現象”をも改善させると同時に痛みも改善します。

    「腱鞘炎-組織の炎症-による痛み」という既成の概念ではなく、「脳由来の痛み」という新たな視点-痛み概念のパラダイムシフト-の重要性を知らしめる現象です。